################################################################ # # # PIONEER CD-ROMドライブ共通マニュアル # # # ################################################################ 1. はじめに 添付されているフロッピーディスクには、パイオニア製CD-ROMドライ ブ (シングルドライブ、チェンジャ、およびライタ) 用のデバイスドラ イバと、そのセットアッププログラムが入っています。デバイスドライ バとは、コンピュータでCD-ROMドライブを使用できるようにするための ソフトウェアです。セットアッププログラムは、このデバイスドライバ をコンピュータにインストールし、システムファイル (CONFIG.SYS お よび AUTOEXEC.BAT) を書き換えるソフトウェアです。セットアッププ ログラムを使うと、インストール作業が楽に行えます。以降の本製品マ ニュアルをよく読んで使用してください。 また、本製品を使用する際には、コンピュータの立ち上げや SCSIボ ードに関する知識が必要となりますので、それぞれの製品のマニュアル も合わせて参照してください。 2. インストール 2.1 インストールを行う前に インストールを行う前に、SCSIボードの設定を済ませ、CD-ROMドライ ブをコンピュータにケーブルでつないでおいてください。CD-ROMデバイ スドライバのインストールが終ったら、CD-ROMドライブの電源を入れ、 さらにコンピュータを再起動させると CD-ROMドライブが使えるように なります。 インストールを行うには、付属のセットアッププログラムを使うと便 利です。セットアッププログラムの説明は、次節以降にあります。 本製品は、NEC PC-98シリーズ と IBM PC およびその互換機に対応し ています。デバイスドライバと SCSIボードの対応関係については、 APPENDIX A を参照してください。 2.2 セットアッププログラム概要 !!ご注意!! セットアッププログラムは、必ずDOS上で実行するようにしてくだ さい。Windows上で実行すると、インストールが正常に終了しない場 合があります。 ・NEC PC-98シリーズ: 添付ディスク中の SETUP98.EXE を実行すると、インストールを開 始します。設定する項目は、<起動ドライブ、インストール先、デ バイスドライバの種類> の 3点です。SETUP98.EXE は、添付ディス クの \PC98 にあるドライバなどをインストール先へコピーし、 CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT の書き換えを行います。 ・IBM PC およびその互換機: 添付ディスク中の SETUP.EXE を実行すると、インストールを開始 します。設定する項目は、<起動ドライブ、インストール先、デバ イスドライバの種類> の 3点です。SETUP.EXE は、添付ディスク中 の \PC-AT にあるドライバなどをインストール先へコピーし、 CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT の書き換えを行います。 2.3 セットアッププログラム操作方法 本節では、「〜を選ぶ」という言葉を、「〜」で指定された数字キー やアルファベットキーを押したあと、リターンキーを押して決定すると いう意味で使います。 ・PC-98シリーズ: [1] 添付ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ、ディスク 中の SETUP98.EXE を実行してください。 (例) A:>C:\SETUP98.EXE 註: "C:" は添付フロッピーディスクを入れたドライブ名に合わ せて変更してください。 [2-a] インストール条件がそのままでよければ、リターンを押します。 これでインストールを開始します。 [2-b] インストール条件を変える場合は、メインメニューで N を選び ます。すると、項目選択画面になるので、数字キーもしくはカー ソルキーを使って変更したい項目の番号を選びます。(図1) ************************************************************************ ******* PIONEER CD-ROM DEVICE DRIVER SETUP PROGRAM Ver.3.00 ******* ******* Copyright 1995 PIONEER ELECTRONIC CORPOLATION ******* ****************************************************************** このプログラムは以下の条件でインストールを開始します. [1] 起動ドライブ : A: [2] インストール先 : A:\PIONEER [3] デバイスドライバ(*) : NEC方式SCSIボード用 ______________________<項目選択>______________________ | | | 変更する項目の番号を選んでください (1-3): [1] | |______________________________________________________| (*) <デバイスドライバリスト> ・ NEC方式SCSIボード用 (DRD6000 .SYS) ・ ASPIマネージャタイプ用 (DRD60ASP.SYS) <中止: Escキー, ヘルプ: F1キー> ==== 図1 ==== (1) 1 を選んだ場合: <起動ドライブ変更> ドライブ名をアルファベットキーもしくはカーソルキーで選び ます。(図2) ________________<[1] 起動ドライブ変更>________________ | | | 起動ドライブ: [A] | | | |______________________________________________________| ==== 図2 ==== (2) 2 を選んだ場合: <インストール先変更> インストール先として使うディレクトリをキーボードから入力 します。(図3) _________________<[2] インストール先変更>_________________ | | | インストールに使うディレクトリ: | | 現在 --> A:\PIONEER | | 変更 --> | | | |__________________________________________________________| ==== 図3 ==== (3) 3 を選んだ場合: <デバイスドライバ選択> 登録するデバイスドライバをアルファベットキーもしくはカー ソルキーで選びます。(図4) 使用する SCSIボードの種類に合わせて番号を選んでください。 註: デバイスドライバと SCSIボードの対応関係については、 APPENDIX A を参照してください。 ________________<[3] デバイスドライバ選択>________________ | | | デバイスドライバを選択してください. (1-2): [1] | | 1. NEC方式SCSIボード用 | | (PC-9801-55, PC-9801-92等用) | | 2. ASPIマネージャタイプ用 | | (PC-9801-100, PC-9821-B02L等用) | |__________________________________________________________| ==== 図4 ==== [3] 必要ファイルのコピーが終わると、CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT を書き換えるかどうかを入力する画面になります。 (図5) デバイス名の登録や LASTDRIVE の変更をしたい場合は、Y を選 びます。このとき、元ファイルはそれぞれ .DRM という拡張子を つけてバックアップされます。(追加変更があった場合のみ) ____________________<ファイル書き換え>____________________ | | | CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT を書き換えますか? (Y/N): [Y] | |__________________________________________________________| ==== 図5 ==== [その他] 途中で止めたいときは Escキーを押してください。また、オンラ インヘルプを見るときは F1キーを押してください。ヘルプ画面は カーソルキーでスクロールできます。ヘルプを終了するには、Esc キーを押すか、もう一度 F1キーを押してください。 ・IBMコンピュータおよびその互換機: [1] 添付ディスクをフロッピーディスクドライブに入れ、ディスク 中の SETUP.EXE を実行してください。 (例) C:>A:\SETUP.EXE 註: "A:" は添付フロッピーディスクを入れたドライブ名に合わ せて変更してください。 [2-a] インストール条件がそのままでよければ、リターンを押します。 これでインストールを開始します。 [2-b] インストール条件を変える場合は、メインメニューで N を選び ます。すると、項目選択画面になるので、数字キーもしくはカー ソルキーを使って変更したい項目の番号を選びます。(図6) ************************************************************************ ******* PIONEER CD-ROM DEVICE DRIVER SETUP PROGRAM VER.3.00 ******* ******* Copyright 1995 PIONEER ELECTRONIC CORPORATION ******* ****************************************************************** This program starts an installation in the following conditions. [1] Boot Drive : C: [2] Install Directory : C:\PIONEER [3] Device Driver (**) : for ASPI manager type ________________< Main Menu >_________________ | | | Select a change item. (1-3): [1] | |______________________________________________| (**) * for ASPI manager type (DRD60ASP.SYS) * for Future Domain interface type (DRD600 .SYS) * for IBM SCSIadapter/A type (DRD60PS .SYS) ==== 図6 ==== (1) 1 を選んだ場合: <起動ドライブ変更> ドライブ名をアルファベットキーもしくはカーソルキーで選び ます。(図7) __________< [1] Change Boot Drive >___________ | | | Boot Drive: [A] | | | |______________________________________________| ==== 図7 ==== (2) 2 を選んだ場合: <インストール先変更> インストール先として使うディレクトリをキーボードから入力 します。(図8) _____________< [2] Change Install Directory >_____________ | | | Install Directory: | | current --> C:\PIONEER | | change --> | | | |__________________________________________________________| ==== 図8 ==== (3) 3 を選んだ場合: <デバイスドライバ選択> 登録するデバイスドライバをアルファベットキーもしくはカー ソルキーで選びます。(図9) 使用する SCSIボードの種類に合わせて番号を選んでください。 註: デバイスドライバと SCSIボードの対応関係については、 APPENDIX A を参照してください。 _____________< [3] Change Device Driver >_____________ | | | Select a device driver. (1-3): [1] | | 1. for ASPI manager type (most popular) | | 2. for Future Domain interface type | | 3. for IBM SCSIadapter/A type | |______________________________________________________| ==== 図9 ==== [3] 必要ファイルのコピーが終了すると、CONFIG.SYS と AUTOEXEC.BAT を書き換えるかどうかを入力する画面になります。 (図10) デバイス名の登録や LASTDRIVE の変更をしたい場合は Y を選 びます。このとき、元ファイルはそれぞれ .DRM という拡張子を つけてバックアップされます。(追加変更があった場合のみ) ____________________< Rewrite Files >_____________________ | | | Do you rewrite CONFIG.SYS and AUTOEXEC.BAT ? (Y/N): [Y] | |__________________________________________________________| ==== 図10 ==== [その他] 途中で止めたいときは Escキーを押してください。また、オンラ インヘルプを見るときは F1キーを押してください。ヘルプ画面は カーソルキーでスクロールできます。ヘルプを終了するには、Esc キーを押すか、もう一度 F1キーを押してください。 2.4 参考 セットアッププログラムが書き換えるのは、以下の部分です。ご 自分で書き換える場合の参考にしてください。CONFIG.SYS中と AUTOEXEC.BAT中のデバイス名 MSCD??? (???は 3桁の数字列) には、 同じ名前が使われます(例: MSCD001)。コマンドスイッチの詳細につ いては、APPENDIX B を参照してください。 CONFIG.SYS: LASTDRIVE=Z x:\install-dir\driver.SYS /D:MSCD??? /C:CDP AUTOEXEC.BAT: x:\xxx\MSCDEX.EXE /D:MSCD??? 3. 付属プログラム 以下の文章で使われる「DRD600シリーズドライバ」という言葉は、 このディスクに収められている DRD600.SYS, DRD60PS.SYS, DRD60ASP.SYS, DRD6000.SYS の各ドライバのことを指します。 ・ MPC.COM デバイスドライバで /C スイッチを指定した場合に、実行されて メモリに常駐するプログラムです。CD-ROMドライブで音楽CDの演奏 を行えるようにします。ただし、 DW-S114X などのCD-ROMライタ および シングルCD-ROMドライブDR-S104X ではこのプログラムは使 用できません。なお、このプログラムは IBM PC およびその互換機 用です。 /C スイッチの詳細については、APPENDIX B.1 デバイスドライバ コマンドラインスイッチ を参照してください。 ・ MPC98.COM MPC.COM と同機能の PC-98シリーズ用プログラムです。 ・ MPCRMV.COM MPC.COM の常駐を解除してメモリから取り除くプログラムです。 ・ MPC98RMV MPCRMV.COM と同機能の PC-98シリーズ用プログラムです。 ・ DISC.EXE    DR600シリーズドライバは、最大24枚の CD-ROMディスクを扱うこ とができます (CD-ROMドライブ 7台まで)。しかしながら、現在市 販されているアプリケーションディスクには、指定されたドライブ 名とサブユニット番号でしか使用できないものがあります。 DISC.EXEユーティリティは、DRD600シリーズが扱う CD-ROMディ スクの順番を自由に入れ替えることができます。使用方法は、以下 の通りです。    <現在のディスクの順番を見る場合>     C:>DISC CD-ROMデバイス名     (例) C:>DISK MSCD001 もしくは     C:>DISC CD-ROMドライブ名: (例) C:>DISC G: 註: ドライブ名には ':' が必要です。 <ディスクの順番を入れ替える場合> C:>DISC デバイス名 [-R] No.1 No.2 ... (例) C:>DISC MSCD001 3 指定された番号のディスクが入れ替わります。-R オプショ ンをつけた場合、ディスクは 0 から順番に 1, 2, 3, ... と 並べられます。-R スイッチは省略可能です。 (例)の場合では、4枚目のディスクを 1番目のディスクとし て扱うようになります。    <2つのドライブを入れ換える場合>     C:>DISC CD-ROMドライブ名1: CD-ROMドライブ名2: (例) C:>DISC D: G: 註: ドライブ名には ':' が必要です。 ドライブ名1 と ドライブ名2 を入れ替えます。 (例)の場合では、CD-ROMドライブD: と G:を入れ換えます。 ・ XDISC.EXE CD-ROMチェンジャを多数つなげて使う場合は、ドライブの数が多 すぎてドライブ名が割り振れなくなります。そのときに各チェンジ ャに対して 1つのドライブ名だけを割り当てるようにするプログラ ムです。 C:>XDISC ドライブ名 [ディスク番号] (例) C:>XDISC G: 1 ・ DRDUTL.EXE   DRD600シリーズドライバは MSCDEX.EXEと共に MS-DOS拡張し、複 数の CD-ROMドライブを扱えるようにします。そのため、アプリケ ーションによっては無駄な動作が起きたり、デバイスドライバから のエラーメッセージを適切に扱えない場合があります。 DRDUTL.EXEは、デバイスドライバの振舞い(動作モード)を変更 するプログラムです。アプリケーションソフトウェアで指定されて いる場合にのみ、以下のように使用してください。 <現在のモードを見る場合> C:>DRDUTL CD-ROMデバイス名 (例) C:>DRDUTL MSCD001 註: ドライブ名には ':' が必要です。 もしくは C:>DRDUTL CD-ROMドライブ名: (例) C:>DRDUTL G: 註: ドライブ名には ':' が必要です。 <モードを変える場合> C:>DRDUTL デバイス名 スイッチ [スイッチ ...] 2つめ以降のスイッチは省略可能です。 スイッチには、以下のものがあります。 DSKCHK:ON (OFF) ディスクの有無をチェックする (しない)。 SEEK:ON (OFF) シークコマンドを有効 (無効) にする。 VDRTRY:ON (OFF) ボリュームディスクリプターの読み出し 時にメディア変更のエラーを有効 (無効) にする。 (例) C:>DRDUTL MSCD001 DSKCHK:ON 4. Q&A CD-ROMドライブをインストールする時や、使用する際ににおこる問題 点についての質問と解答です。 Q1 コンピュータ起動時に出るエラーメッセージと、その対応方法に はどのようなものがありますか? A1 (1) インターフェースボードが見つからない時に、以下のようなエラ ーメッセージが出ます。メッセージに書かれているように対処して ください。 ”エラー:デバイスドライバーは SCSIインターフェースボードと正 しいアクセスができません。インターフェースボードの 設定を確認してください。メモリーや他のボードと重な っている場合があります。詳しくは、インターフェース ボードの説明書を参照してください。” このエラーは、次の原因でも発生します。 ・ SCSIボードが正しくインストールされていない。 ・ SCSIボードに合った正しいケーブルを使用していない。 (2) CD-ROMドライブが SCSIボードに応答しない場合に、以下のような エラーメッセージが出ます。メッセージに書かれているように対処 してください。 ”エラー:SCSIインターフェースがドライブを見つけることができ ません。ドライブとデバイスドライバーの SCSI ID の設 定を調べてください。指定は一致していなければなりま せん。また、ドライブの電源が入っているか、ケーブル の接続が正しいか調べてください。” (3) データ転送中にエラーがあった場合に、以下のようなエラーメッ セージが出ます。メッセージに書かれているように対処してくださ い。 ”エラー:SCSIインターフェースとドライブ間でデータの送受信が 正しくできません。SCSIケーブルや他のSCSI装置、及び、 ターミネーターが正しく接続されているか調べてくださ い。” Q2 コンピュータの起動時に次のようなエラーメッセージが出たが、 どうすればいいですか? ”EMSメモリーが確保できませんでした。先読みバッファを内部に確 保しました。” A2 CD-ROMデバイスドライバで /E スイッチを指定したときに、EMS (拡張メモリ)がない場合に起こるエラーです。このとき、デバイス ドライバは自動的に先読みバッファとしてコンベンショナルメモリ (通常のメモリ)を使用しますので、問題はありません。 Q3 ”Invalid Drive Specification” というエラーメッセージが出たが、どうすればいいですか? A3 これは MSCDEX が動作していないか、利用するCD-ROMドライブ数 の設定が間違っている場合に起こるエラーです。 1つも CD-ROMドライブが使えない場合は、AUTOEXEC.BATファイル をチェックし他のシェルプログラムよりも先に MSCDEX の行がある ことを確認してください。6連装CD-ROMチェンジャを使っていて、実 際に利用できるドライブ数が少ない(6未満になる)場合は、 CONFIG.SYS ファイルのデバイスドライバ定義の行のドライブ数指定 スイッチを /N:6 にしてください。/N スイッチ省略時は /N:6 とし て扱われます。 Q4 ”CDR101 Error reading drive D: Abort,Retry,fail?” というエラーメッセージが出たが、どうすればいいですか? A4 CD-ROMドライブ(この場合 Dドライブ)のディスクが読めない場合 に起こるエラーです。CD-ROMデバイスドライバーが正しくインスト ールされているかどうか確認してください。また、CD-ROMディスク の上下の向きを確認してください。 シングルCD-ROMドライブおよび CD-ROMライタの場合は、トレイに ディスクのラベル面を上にしてセットするのが正しい入れ方です。 CD-ROMチェンジャの場合は、カートリッジにディスクのラベル面 を下にしてセットするのが正しい入れ方です。 Q5 ”CDR103 Disk is not ISO 9660 or High Sierra Abort,Retry,fail?” というエラーメッセージが出たが、どうすればいいですか? A5 CD-ROMドライブに入れたディスクが ISO 9660 または High Sierra フォーマットでない場合に起こるエラーです。マッキントッ シュ用の HFSディスクなどがそれにあたります。このようなディス クは読むことができません。 Q6 ディスクカートリッジが取り出せなくなってしまうのですが? A7 アプリケーションプログラムでイジェクトロックしている場合に は、カートリッジは取り出せません。イジェクトロックをオフにす れば取り出せるようになります。 また、CD-ROMドライブ本体のディップスイッチでキーロックして いる場合も、カートリッジは取り出せません。キーロックを解除す れば取り出せるようになります。 Q8 アプリケーションプログラムを動かすと、いつもCD-ROMチェンジ ャの最初のドライブを読みにいってしまうのだけど、どうすればい いですか? A8 おそらく、これはシングルCD-ROMドライブ用のアプリケーション プログラムです。読みたいディスクをカートリッジの一番上のスロ ット(ここに一番最初のドライブ名が割り振られます)に入れて、そ のアプリケーションを再インストールしてみてください。また、複 数CD-ROMドライブ対応のアプリケーションプログラムに変更してく ださい。 Q9 コンピュータがうまく立ち上がらないのですが? A9 インターフェースボード、ケーブル、ターミネート抵抗が正しく 接続されているかどうか確認してください。また、必要なファイル が揃っているかどうか、AUTOEXEC.BAT と CONFIG.SYS の内容が正し いかどうか確認してください。 5. APPENDIX APPENDEX A: デバイスドライバ ・NEC PC-98シリーズ用 1. DRD6000.SYS NEC PC-98シリーズにおいて、NEC社製 PC-9801-55 または PC-9801-92ボードを使用する場合のデバイスドライバです。 註: PC-9801-55/92ボードのディップスイッチ2 の 8番は必ずON にしておいてください。また、これらのボードは コンピュー タの種類 (VM, VX, RL等) や PC-9801-27ハードディスクイン ターフェースボード、内蔵型ハードディスク併用の有無によ って設定が違います。設定が違ったままですと CD-ROMドライ ブがうまく動作しませんので、各ボードの説明書を参照して 正しい設定にしておいてください。 2. DRD60ASP.SYS PC-98シリーズにおいて、ASPI規格のSCSIボード (NEC社製 PC-9801-100 や PC-9821-B02L) を使用する場合のデバイスドライ バです。 註: このドライバを使用する場合には、NEC社製の「ASPIマネー ジャ」をあらかじめインストールしておいてください。 ・IBM-PC およびその互換機用 1. DRD60ASP.SYS IBM-PC およびその互換機において、ASPI規格のSCSIボードを使 用する場合のデバイスドライバです。 註: このドライバを使用する場合は、SCSIボードメーカー提供 の「ASPIマネージャ」をあらかじめインストールしておいて ください。 2. DRD600.SYS IBM-PC およびその互換機において、フューチャードメイン社製 SCSIボードおよびその互換ボード(PIONEER DD-C5002) を使用する 場合のデバイスドライバです。 3. DRD60PS.SYS IBM-PC およびその互換機において、IBMホストアダプタA を使 用する場合のデバイスドライバです。 APPENDIX B: コマンドラインスイッチ 以下のスイッチの説明で、[] 内のパラメータは省略可能なこと を表します。 B.1 デバイスドライバ コマンドラインスイッチ (コマンド例) DEVICE=C:\DEV\DRD6000.SYS /D:MSCD001 /C:CDP ・/D:デバイス名 (例) /D:MSCD001 CD-ROM を認識するための名前(デバイス名)を指定するスイッチで す。ここで指定するデバイス名は、MSCDEX.EXE の /D: スイッチで 指定するデバイス名と同じものにしてください。 註: デバイス名として、ディスクのファイルまたはディレクトリ と同じ名前を付けると、そのファイルまたはディレクトリの読 み書きができなくなります。このため、デバイス名にはファイ ル名として使う名前と同じものを付けないようにしてください。 NUL、CON、PRN、AUX などの MS-DOS で既に使用されている名前 もつけないようにしてください。また、デバイスドライバと MSCDEX.EXE で使うデバイス名は、同じ名前にしてください。 添付のセットアッププログラムでは、MSCD??? (??? は 001〜 026の間のいずれか) というデバイス名をつけるようになってい ます。 ・/N:n1[,n2][,n3]...[,n7] (例) /N:6,2,1 CD-ROMとして使用したいディスクの枚数を指定するスイッチです。 省略すると 6連装CD-ROMチェンジャーの場合は 6枚に、シングルド ライブの場合には 1枚に設定されます。 チェンジャの場合、/N:4 と指定すると MSCDEXは CD-ROM として 4枚のディスク (CD-ROMカートリッジの 上から数えて 1枚目から 4枚目までのディスク) を認識します。残り 2枚のディスク (5枚目 と6枚目) は、通常のオーディオCDとして利用できます。 複数台のパイオニア製CD-ROMドライブ機器を制御するときは、コ ンマで区切って複数の数値を指定してください。例の場合では 3台 の機器を制御できるようになります。また、この指定により、 n1+n2+n3+... 枚分のCD-ROMディスクを認識するようになります。 例の場合では、6+2+1 = 9 枚分のディスクを認識するようになりま す。 ・/C:CDデバイス名 (例) /C:CDP CD-ROMドライブをCDプレーヤとして使う際に、CDプレーヤのデバ イス名を指定するスイッチです。省略すると、CDプレーヤデバイス ドライバを切り捨てて、デバイスドライバの常駐量が少なくなりま す。 註: DW-S114XなどのCD-ROMライタ および シングルCD-ROMドラ イブDR-S104X の場合にはキャラクタ型CDプレーヤデバイスは サポートしていませんので、このスイッチを指定することによ り音楽CDを演奏させることはできません。このスイッチは指定 しても無視されます。 ・/S:n1[;h1][,n2[;h2]]...[,n7[;h7]] (例1) /S:0,1,2 (例2) /S:3;0,4;1 CD-ROM ドライブの SCSI ID を指定するスイッチです。n1-n7 は、 それぞれ SCSI ID 0-6 に対応します。h1-h7 は、SCSI ボード番号 0-6 に対応します。 このスイッチを省略すると、デバイスドライバが自動的に SCSI ドライブを検索し、CD-ROMドライブの接続されている ID を設定し ます。ただし、SCSIボードを 2枚以上使用している場合は 1枚目し か検索しません。したがって、2枚目以降に接続された CD-ROMドラ イブを使用するときには、この /S: スイッチで明示的に IDとボー ド番号を指定してください。 SCSIボード番号の指定は DRD600.SYS と DRD60ASP.SYS のみ有効 です。DRD6000.SYS と DRD60PS.SYS は 1枚の SCSIボードしか認識 できません。 例1 は SCSIボードが 1枚、CD-ROMドライブ機器が 3台、SCSI ID がそれぞれ 0,1,2 の場合です。 例2 は SCSIボードが 2枚で 2台の CD-ROMドライブ機器をそれぞ れの SCSIボードに接続し、SCSI ID がそれぞれ 3,4 の場合です。 ・/B または /E CD-ROMドライブの先読みバッファを割り当てるスイッチです。/B または /E どちらか一方だけが指定可能です。 /B スイッチを指定すると、コンベンショナルメモリに 16KBの先 読みバッファを割り当てます。 /E スイッチを指定すると、EMS(拡張メモリ)に 16KBの先読みバ ッファを割り当てます。ただし、拡張メモリが無い場合にはコンベ ンショナルメモリに割り当てます。省略時は先読みバッファの割り 当ては行いません。 B.2 MSCDEX.EXE コマンドラインスイッチ (コマンド例) C:\DOS\MSCDEX.EXE /D:MSCD001 ・/D:デバイス名 (例) /D:MSCD001 CD-ROM を認識するための名前(デバイス名)を指定するスイッチ です。ここで指定するデバイス名は、デバイスドライバの /D: ス イッチで指定するデバイス名と同じものにしてください。 註: デバイス名として、ディスクのファイルまたはディレクトリ と同じ名前を付けると、そのファイルまたはディレクトリの読 み書きができなくなります。このため、デバイス名にはファイ ル名として使う名前と同じものを付けないようにしてください。 NUL、CON、PRN、AUX などの MS-DOS で既に使用されている名前 もつけないようにしてください。また、デバイスドライバと MSCDEX.EXE で使うデバイス名は、同じ名前にしてください。 添付のセットアッププログラムでは、MSCD??? (??? は 001〜 026の間のいずれか) というデバイス名をつけるようになってい ます。 ・/M:n (例) /M:10 CD-ROMドライブに割り当てるキャッシュメモリの量を KB単位で 指定するスイッチです。この値が大きいほど高性能になりますが、 その分アプリケーションプログラムのためのメモリスペースは小さ くなります。例の場合では、一つのドライブにつき 10KB のキャッ シュを割り当てます。 このスイッチを省略した場合は、一つのドライブにつき 8KB の キャッシュメモリを割り当てます。 ・/E システムが EMS(拡張メモリ) を使用できる場合は、MSCDEX.EXE に EMS を使用するように指定するスイッチです。 ・/L:ドライブ名 (例) /L:G CD-ROM のドライブ名を割り当てるとき、MSCDEX.EXE が使う先頭 のドライブ名を指定するスイッチです。例のように指定して 6連装 CD-ROMチェンジャを接続した場合、各ドライブに割り当てられるド ライブ名は G,H,I,J,K,L となります。 ・/V バッファ・常駐データ・常駐コードにより、デバイスドライバ起 動時にどのくらいのメモリが使われたかを表示するよう指定するス イッチです。 ・/K 日本語のファイル名がある CD-ROMディスクを読む場合に指定す るスイッチです。このスイッチを指定しないと、日本語でファイル 名が付けられたファイルを読むことはできません。 ・/S MS-NET に基づくネットワーク上で CD-ROM を共有できるように 指定するスイッチです。